「KAN」 〜Fall into Well 〜 ヒストリー vol.1

「KAN」 〜Fall into Well 〜  ヒストリー vol.1



【KAN】

私たちサイレンサーが手がける、缶飲料ブランド


Concept = Fall into Well

あなたにとっての「良い時間」を彩ることのできる飲料を。


2025年4月 

満を持してリリースされた【KAN】に ついてのヒストリーを
サイレンサー 代表 野村からリリースいたします。

 




さかのぼること7年前、2018年7月11日

株式会社サイレンサー代表 野村は、広島市中区堀川町に4.5坪の小さな小さな立ち飲み屋、生牡蠣とレモンサワーの店【mon-to.9】をオープンしました。


サイレンサーはこの日

ここから始まりました。

 

 

 

開店以来、来る日も来る日も牡蠣を開け、レモンサワーを注ぎ、開けては注ぎ開けては注ぎ、お客様と真剣に向き合い続けた結果 野村は「牡蠣早開け日本選手権 初出場3位」に輝くのでした。


め、目指してたわけじゃないのに 笑

 


 

こうして爆速で日々 お客様とお店と 、そしてこの街と向き合い続けていると、自分達の手でオリジナルレモンサワー缶を創り、世の沢山の人に届けたいと思い始めるのは自然な流れでした。


同時にもうひとつ レモンサワー缶を創ろうとした大きな理由として 


当時コンビニやスーパーのレモンサワーコーナーがどんどん拡大していく中で、世の中のレモンサワー缶ほぼ全てを試しまくっている時に気づいたんです


市販されたレモンサワー缶を飲んだ翌朝は 必ずと言っていいほど、「頭 痛っ!」と なることに。

 


よくないよくない。これはよくない。

こんなレモンサワーじゃ野村のミトコンドリアは踊れない。


そして思ったわけです。


これは自分たちで創るしかないなと

ミトコンドリアが喜び、頭痛が起きないサワーを!


注: ミトコンドリアとは私たちの細胞の中にある「エネルギー工場」のようなものです。食べ物から得た栄養を使って、生命活動に必要なエネルギー(ATP)を作ります。



こうしてmon-to.9開店から2年後の2020年
オリジナルレモンサワー缶を創る為のリサーチを開始しました。



とにかくいろいろな缶飲料の裏面表示を見続け、まずは地元広島に「小ロット対応」と書いてあるOEMメーカーに辿り着きました。


そしてすぐさま問い合わせメールを


担当者:

「お問い合わせありがとうございます。最小ロットは12万本からですね。原価は最低でも1本80円は掛かりますので云々かんぬん...」


野村:

「オッケーオッケー んじゃお願いしまっす!」


  なるわけない。


1ロット 12万本。

ほぼ広島市東区の人口。


そもそも原価80円ってどんな原材料使ってらっしゃるんですか...?


1回最低 960万円… 

 

野村は静かにノートパソコンを閉じて


一旦空を見上げました。



「どこが 小ロット対応や!!」

「10回頼んだら約1億円やんけ!!」

「そもそも12万本どうやって売るんや!!!」

などと一瞬湧き立ったツッコミと感情は秒速で振り払い、得意の思考切り替え。


「いや、まてよ。そもそもOEMで野村が創りたいレモンサワー缶を 思い通り創れるはずはない」

「野村の周りには 最高な日本酒、蒸留酒の造り手仲間たちがいて、皆さん水拘りまくってるのに何を考えてるんだ 俺は!」

「1缶あたり3分の2以上は原料が水なのに、そもそもgoodな水を使って創らないとか話にならない」

「そもそもOEMなんてありえない」


そこから まずは広島で水が良い土地を探しまくりました。


とにかく探す。

歩きまくる。走りまくる。


探しまくった結果

候補地は、「湯来町北広島町」の2箇所に絞られました。

 


更にそこから約1年 理想の土地を探し続けていたある日、SUPPOSE DESIGN OFFICE代表、谷尻誠さんから「のむさーん、湯来町に良い土地見つけたよー。よかったら一緒に買わなーい???」


と。連絡が


「押忍押忍!いいですね!」

と2つ返事で買うことに。 即決。



5784m2…    ひ、広い...


もちろん、買う前に湯来町のことを調べまくって決定したことは言うまでもないですが。



あの頃の野村に声を大にして伝えたい。


「その選択、間違ってないよ」と



こうして、湯来町でレモンサワーを創ることを決めたのであります。



vol.2へ つづく