広島産レモンの種類とブランドレモン
2025.09.01
イエローレモンとグリーンレモンの違い
露地栽培の広島レモン出荷開始は早くて8月から始まります。 8月~12月まではグリーンレモン、1月~3月はお馴染みのイエローレモンとして出荷されます。グリーンレモンとイエローレモンの違いは、収穫時期の違いによる成熟度によるもので、レモンの品種の違いではありません。グリーンレモンは8月から11月頃に収穫される熟す前のレモンで、イエローレモンは12月から翌年4月頃に収穫される完熟レモンとなります。成熟前に収穫されたバナナ、マンゴー、みかんなどの果物も緑がかっているものの、成熟したら黄色くなるのと同じ理由です。
お馴染みのイエローレモンは完熟しているため、酸味が和らぎ、甘みが増し、果汁も多くなります。一方、グリーンレモンは、完熟前のまだ緑がかっているレモンのため、酸味や香りが強く、皮にほろ苦さがあり、果汁が少ないのが特徴です。また、グリーンレモンは、イエローレモンより、ストレス解消、免疫力向上、疲労感軽減に有効な成分であるクエン酸が多く含まれています。広島市内にある「mon-to.9」や「LEMON STAND HIROSHIMA」のように、時期によって生牡蠣とグリーンレモンを使ったサワーをお店で出すレストランもあります。
広島のブランドレモン
広島産レモンの中にも、広島県内だけでなく、インターネット通販などで全国的に知名度のあるブランド化しているレモンがあります。
《瀬戸田レモン》
瀬戸田レモンは、広島県尾道市瀬戸田町で栽培されるレモンのブランドで、農薬の使用を抑え、防腐剤やワックスを使用しない特別栽培により、皮まで食べられることで知られています。安心・安全なレモンとしてだけでなく、糖度と酸味のバランスがとれた美味しさやその香りから、国産レモンのトップブランドとして多くの人々に愛されています。生産地の瀬戸田町は、生口島と高根島の2つの島からなり、レモン栽培が盛んなことから「レモンの島」とも呼ばれています。

大長(おおちょう)レモンは、広島県呉市豊町大長(旧・大長村)で収穫されるレモンで、瀬戸内レモンの代表的な品種の一つです。大長レモンが栽培される豊町は、瀬戸内海の温暖な気候と日照時間の長さがレモン栽培に適しており、品質の高いレモンが生産されています。香りが高く、酸味の中にまろやかさがあり、風味豊かな点が特徴です。大長レモンはビラフランカ種で、ずんぐりむっくりとした独特の形状、防カビ剤不使用で皮ごと食べられる点が特徴です。
