湯来の夜、ホタルの灯火と巡る季節

湯来の夜、ホタルの灯火と巡る季節

 

広島市中心部から車で一時間
山々に囲まれた湯来町に、今年もホタルが舞う季節が巡ってきました。

川の水音と、闇の中で不規則にまたたく淡い光。


この時期の湯来は、昼間の新緑の眩しさとはまた違う、ひっそりと深く、凛とした空気に包まれています。

今週、湯来町ではホタル祭りが開催されています。

川沿いを歩きながら、その儚い光を探す。
そんな賑やかな時間も、この土地ならではの楽しみの一つです。

私たちの実践拠点があるこの場所では、お祭り以外の夜もまた、豊かな表情を見せてくれます。

自然の中にいると、私たちは環境の外側にいるのではなく、その一部であることを痛感します。

雨の匂い、風の冷たさ、そしてホタルの光。

それらすべてが、私たちの身体と地続きにあることを教えてくれます。

 

ホタル祭りで湯来の自然に触れた帰り道。

この土地の記憶を詰めた『KAN』を手に取り

缶を逆さにし、10秒間、夜の静寂に耳を澄ませる。

湯来の四季の移ろいをそのまま閉じ込めた一杯が
ホタルの光に満ちた夜の余韻を、もう少しだけ深くしてくれるはずです。

 

効率や正解を急ぐのではなく、ただこの季節の空気に身を委ねる。

そんな贅沢な時間を、湯来の夜とともに。